パーソナルフードプログラム

Body Granola ボディ グラノーラ

パーソナルフードプログラム Body Granola ボディグラノーラ

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じぶん専用グラノーラ『Body Granola』開発秘話。大切にしたのは「カルビーらしさ」

人それぞれ異なる腸内フローラに着目し、簡単な検査とお好みチョイスで“じぶん専用グラノーラ”をお届けする『Body Granola(ボディグラノーラ)』。

カルビーと腸内環境の研究で国内最先端をいく(株)メタジェン、国内トップクラスの腸内フローラ検査を手がける(株)サイキンソーとの3社で共同開発したサービスです。2023年4月のリリース以来、すでに多くの方にご利用いただいています。

今回は、そんな「Body Granola」の開発担当者が登場。「腸内フローラのタイプはBRB型。『Body Granola』のTVCMにご出演いただいている田中みな実さんと同じです!」と明るく自己紹介する正岡さんに、開発秘話をお聞きしました。



 

正岡 汐里(まさおか しおり)
カルビー株式会社
研究開発本部 シリアル課
2019年入社。1・2年目は「堅あげポテト」ブランドの開発に従事。2021年4月よりシリアル課に配属され、「フルグラⓇ」の開発に携わる。
2022年2月より「Body Granola」の商品開発を担当。
※2024年12月時点

 


新規プロジェクトへの挑戦にワクワク

カルビーが『Body Granola』をローンチしたのは2023年の4月。
正岡さんがプロジェクトメンバーに抜擢されたのはその1年と少し前、入社して3年が過ぎようとする頃でした。

当初、開発チームへの要望は、大まかに「プレバイオティクスの素材を使った製品をつくりたい」というもの。使いたい素材はあるものの、どういった商品にするかはまったく決まっておらずゼロからの開発スタートとなりました。
しかも、プロジェクト立ち上げから発売まで通常に比べてスピーディーな計画。さぞプレッシャーも大きかったのでは……尋ねると、

「シリアル課に配属されて1年ほど経ち、シリアルの通常商品にも慣れてきたところだったので、新しいチャレンジの機会にワクワクしていました」

と正岡さん。開発にあてられる期間が短いことに驚きつつ、むしろやる気がみなぎってきたそうです。

「当初、ベースのグラノーラに何かを加える形態にしよう、とざっくりとした構想はあったのですが“何をどのような状態で加えるのか”は未知数でした。シリアルにするのか、パウダー状のものを振りかけるのか、はたまた液体で何か工夫するのか……。

検討した結果、「いちばんカルビーらしい」という視点で考えると『シリアル×シリアル』の組み合わせではないか、と。最終的に、ベースグラノーラにトッピングとしてシリアルを加えるかたちに決定しました」
 

開発は短期決戦! 味の選定と終わらない試作に苦戦

商品形態が決まった後は、すぐに開発がスタート。開発段階で正岡さんが担当したのは原材料の選定、ベースとトッピング合わせて7種類におよぶグラノーラのレシピ開発、そして素材に関する論文の確認作業でした。

グラノーラの開発期間について、正岡さんは「毎日朝から晩まで試作して、目まぐるしい日々でした」と振り返ります。
『Body Granola』の開発では、ベースグラノーラとトッピング6つの計7種類、すべて同時並行で開発を進めていた正岡さん。シリアルの扱いに慣れているとはいえ、ゼロからの開発となると苦労したと語ります。

「シリアルって、穀物にシロップを混ぜて焼くのが基本のつくり方なんです。加えて『Body Granola』だと、穀物かシロップのいずれかにプレバイオティクスの素材を入れなくてはいけない。ところが素材によっては、シロップに溶けにくいもの、シロップに溶けやすいが穀物と混ざりにくく、固形を保てないものもあり……。

配合量を調整すれば形にはなるけれど、含有量が下がると良い商品を届けられません。口に入れたときの食感も考慮しながら、風味と、プレバイオティクス素材をしっかり摂っていただくための配合バランスを整えるのがとても難しかったです」


プレバイオティクストッピング「レジスタントスターチ」の前身


試作品はつくった直後には味がなじまず、少し時間を置く必要があったため、毎朝、前日に作った試作品を食べていたという正岡さん。朝から晩まで開発に向き合い、限られた期間で数えきれないほどの試作を行う中、商品開発では欠かせない保存性の確認も実施。頭を切り替えて試作するのに苦心したそうです。

「とはいっても、もちろん私1人で全てを進めたわけではありません。シリアル課の他メンバーにたくさん助けてもらいました。私が出張で職場にいられない日は、私が設計した配合・条件で試作を進めてくれました。おかげでプロジェクトを止めずに進められたのでメンバーにはすごく感謝しています」
  

たくさんの人に、長く愛されるためのこだわり

こだわりを詰め込んで開発したという7種類(ベース+トッピング)のグラノーラ。特にこだわったのは「カルビーらしさ」と「愛される風味」だそうです。
正岡さんが考えるカルビーらしさを伺いました。

「『安全で、安心で、シリアルをずっと作り続けてきたカルビーだからこそ生み出せるおいしさ』だと考えています。

お手本にしたのは、もうすぐ35周年を迎える『フルグラⓇ』です。『フルグラⓇ』の基本スタイルは、スプーンひとすくいでいろんな食感を味わえること。シリアルのザクザク感や、様々なフルーツのしっとり感やカリッとした食感などを一口で味わえる楽しさが多くの人に支持されているポイントです。それを『Body Granola』でも実現したいと考え、プレバイオティクストッピングの6種類は違う風味、違う食感にこだわってつくりました」

「食感と合わせてこだわったのが、フレーバーです。
『Body Granola』は、1種類のベースグラノーラがあり、お客様が選んだ3つのトッピングをご自身で混ぜて召し上がっていただく商品。組み合わせのパターンは57通りにおよびます。そこで、トッピング単品の味わいはもちろん、たとえ6種類を全て混ぜたとしてもお互いにけんかしないような風味を意識しました。

なるべく角のない、多くの人の日常にとけ込むような風味……と表現すればいいでしょうか。ご自身の検査結果を参考に選んでいただきたいので、主張が強すぎず、全体的に好き嫌いが分かれにくい風味にすることも重要でした」



正岡さんは『Body Granola』の商品開発の軸として、誰もが気軽に続けられることが大切なのだと語ります。

「腸内環境に着目した商品ということで、やはり長く続けていただくことが大事です。だから『飽きがこない』って必要なポイントだと思うんです。そのため味だけじゃなく、混ざりやすさにもこだわっているんですよ。どのグラノーラの組み合わせでも、袋を10回ほど振るだけでまんべんなく混ざるようにしていて、ここを目指したからこそ、各グラノーラの形状を安定させるレシピ設計が大変だったのもあります。
実はベースグラノーラの袋が少し縦長なのも、混ぜやすさを考慮した結果なんですよ。ご利用の際にはぜひ注目してみてください」

手軽に続けられる健康習慣を追求するからこそ、味だけでなく形状にもこだわりが感じられます。正岡さんの頑張りの甲斐あり、『Body Granola』はご利用者様の約95%から「おいしい」と評価をいただいています。

※調査について
2024年9月6日~9月13日 n=787
Body Granola利用者WEBアンケート(当社調べ)
「とても美味しかった」「美味しかった」より算出



迷いに迷ったトッピングたちのフレーバーですが、最終的には私自身が『これはおいしい!』と確信したものに決定しました。皆さんにおいしいと評価いただき、開発担当者として正解を選べたのかなと安心しています。ユーザーの皆さんにとって、長く愛される商品になれば嬉しいです





「カルビーとしても新しい挑戦となる商品で、イレギュラーな生産スケジュールだったにも関わらず、対応してくださった原料サプライヤー様、製造担当には頭が上がりません。特に製造担当の皆さんには、時間と手間のかかる商品なので、ありがたいと思っています。
おかげさまで『Body Granola』はご好評いただいており、最近では製造担当から『今日もがんばってつくっているよ』『多くの方に食べていただいているみたいだね!』と声をかけてもらうことがたびたびあり、すごく嬉しいです」

『Body Granola』の発売から1年半が経過し、正岡さんは現在も品質維持・向上のために生産分野から商品に関わっています。

「製造ラインって、製法がいちど決まったからといって型通りにことが進むわけではなくて、どうすればより多くの人に効率よく届けられるのかを常に製造担当の皆さんと相談しています。
また原料に多くの穀物や素材を使っているので、折にふれて工場での生産に立ち会い、私自身で品質の確認を行っています。原料へのこだわりは『カルビーらしさ』につながる部分なので、特に大切にしています」

 

お客様の声を反映し「カルビーらしさ」をブラッシュアップしていきたい

正岡さんの奮闘の甲斐あり、発売から約1年で会員数2万人(2024年9月末時点)を突破する人気サービスになった『Body Granola』。
ここで、開発担当者ならではのおすすめの食べ方について聞いてみました。

「グラノーラって、一般的には牛乳やヨーグルトをかけて食べることが多いと思うんです。でも寒い季節だと、冷たいものを口にしにくかったりしませんか?そういうとき、私はヨーグルトを人肌程度になるまで電子レンジで温めて、グラノーラに混ぜるのが好きです。特に朝食で食べるとき、胃にも優しい気がします。『冷たい食べものはちょっとな……』というタイミングがあれば、ぜひ試してみてください。ただし、温めすぎるとグラノーラがふやけやすくなってしまうのでご注意を」



今朝も温めたヨーグルトと一緒に食べてきました! と笑顔を浮かべる正岡さん。最後に、開発担当者視点からの展望を尋ねました。

ユーザーの皆さんに今後も楽しみながら『Body Granola』を習慣として続けていただけるよう、継続的なブラッシュアップを実施していきたいです。そのためにもぜひ、皆さんの声をお聞きしたいです。味や食べ応えなどの感想ももちろんですし、『こういうところを改善してほしい』といったご要望も大歓迎。SNSなどチェックしていますので、発信してもらえるとすごく嬉しいです!

ユーザーの皆さんの声を「カルビーらしさ」に反映し、さらに愛される製品づくりを続けていきます



「自分だけのグラノーラ」をお届けするからこそ、誰もがどんな組み合わせでも食べやすいようこだわって設計した『Body Granola』。忙しくても気軽に健康習慣が続く、と多くの方からご好評いただいています。
これからもカルビーが大切にする安全・安心・おいしいを第一に、より良いサービス提供を目指していきますので、ぜひご注目ください。



 

検査をしたい方はこちら  腸内フローラ検査キット
 

監修者

Body Granola編集部

BodyGranolaをこよなく愛する編集部が、皆さまの健やかな生活を応援するため、腸内環境に関する情報をお届けしています。

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