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イヌリンが腸内細菌(バクテロイデス)のエサに!
近年、腸内環境への関心が高まる中、腸内細菌にも注目が集まっています。その腸内細菌の一種であるバクテロイデスのエサとなるのが、イヌリンです。
本記事では、そのイヌリンの特性が含まれる食材について詳しくご紹介します。
イヌリンとは何か?
イヌリンは、ごぼうや玉ねぎなどに多く含まれ、実は日本人も古くから馴染みの深い食物繊維であり、甘味料や添加物として様々な食品にも使用されています。食物繊維には、発酵性食物繊維と非発酵性食物繊維があり、さらに細かく分類すると、発酵性食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分類され、イヌリンは水溶性食物繊維に分類されます。
*出典:外科と代謝・栄養53巻3号2020年8月

イヌリンは、腸内細菌(バクテロイデス)のエサとして重要な役割を果たします。
イヌリンを含む主な食材は、ごぼうや玉ねぎ、にんにくなどがあげられます。その他、キクイモやチコリといった栄養価が高いと言われる食材に含まれることも知られています。
具体的には、ごぼうには3.5%~4%、にんにくには、9%~16%のイヌリンが含有されてます。
*出典:外科と代謝・栄養53巻3号2020年8月
イヌリンを含む食材とは?
イヌリンは、根菜類などの日常的に口にする食材にも含まれています。イメージ | 食材 |
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チコリの根 |
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キクイモ塊茎 |
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ニンニク |
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ごぼう |
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生の玉ねぎ |
じぶんの腸内フローラのタイプを知ろう
腸内細菌の割合は人それぞれ異なります。イヌリンは、バクテロイデスが好んで食べるプレバイオティクスが含まれています。
プレバイオティクスは、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などの食品成分です。
しかし、イヌリンを好むバクテロイデスの割合も個人差があるため、自分の腸内でバクテロイデスが「多いのか」「少ないのか」、また他にどの腸内細菌が多いのかは、腸内フローラの検査で確認することができます。
さらに、腸内フローラのタイプによって「睡眠に問題がある」「定期的に運動をしている」といった特徴がみられることもわかっています。健康的な生活を送るためにも、ぜひ一度、自分の腸内フローラを調べてみませんか?
*腸内フローラのタイプの紹介はこちら
*出展:公益財団法人腸内細菌学会 用語集 プレバイオティクス(prebiotics)
検査をしたい方はこちら
